３月２８日（日） 清水寺 遊の谷・地鶏味わいツアー

　今回のツアーリポートはMr. Cubeが担当しました。
                                                                                         （写真はクリックすると拡大します）

　午前７時半、いつもの集合場所には、前日の天気予報とは違って、冷たい雨が降っていました。しかしながら、今日は、食いしん坊ぞろいサイクル８６メンバーが、待ちに待った「遊の谷」地鶏満喫コースです。おまけに、今が盛りの絶景、清水寺の桜の鑑賞付きです。ここは主催者M上さんのご推薦です。
　参加者は、９名。（途中１人はすぐにお別れでした）雨で中止はありません。ともあれ、強行突破です。

　一同が、まず、バイクを降りたのは、市内でも有名な「桧原桜」の前です。この桜は、道路拡幅工事で切り倒されるはずだったのが、詠み人知らずの短歌が、枝に下げられ、その返歌を当時の進藤一馬市長が詠み、それが、きっかけとなり、工事は一部変更され、残された桜の周りには公園が整備されたという経緯があります。これは、どこかの教科書にも載った有名な話だそうです。そんな、由緒正しい桜の前で、サイクル８６ジャージの記念撮影です。


　さて、サイクリングで、どうにもならないのは雨と寒さです。走り始めて、間もなく、紅一点、サイクル姫が「帰りたい・・・」と弱音を。今に晴れるから、美味しい地鶏が待っているからと、皆でなだめすかして走り続けました。寒さに震える身体には、コンビニでのあったかい缶コーヒーがなによりです。

　そんな我々の苦行もすぐに報われる事となります。筑紫野市に入ったあたりから、晴れ間が見え始め、とうとう朝の雨を思い出すのが難しいくらいの晴天になったのは嬉しい限りでした。
一行は、集団で走り続けます。集団走行のメリットは、風の抵抗が少なくなり、驚くほどの長距離走行が可能になります。また、車にもアピールできて、事故の確率も減ります。あちこち、桜や、菜の花がきれいで、筑後川河畔でも記念撮影です。


　さて、今日の目的のひとつ、清水寺の桜鑑賞です。でも、そこにたどり着く前には、試練が。えんえんと続く上りと、ところどころに現れる激坂との戦いに勝ったものだけが、その絶景を見ることが許されるのです。ところが、サイクル姫とその付き人は、その上りで取り残され、道を間違え、皆が驚嘆の声をあげた絶景を見ることが出来ませんでしたが、多くの人たちが訪れる名所だけにそれ以外の景色を楽しむことができました。

　サイクル８６メンバーには、花より団子です。今日のメインイベント「遊の谷」の地鶏にいよいよありつけます。しかしながら、ここもたどり着く前には、激坂をクリアしなければなりません。探検しているインディ・ジョーンズに出会いそうです。初めて走った時には、絶対にひとりでは無理だろうなと思ったことをよく覚えています。そんな道が終わるところに店はあります。そんな辺鄙な場所にあるにもかかわらず、我々がついたときにはお客さんでいっぱいでした。

　ここの地鶏は、感涙ものです。まず、「せせり」という首の部分の肉に始まり、「はらみ」という横隔膜の肉、そして「砂ずり」「軟骨」と続き、最後は、みそダレをからめた「もも肉」で終わります。追加注文は、「ササミ刺」。サイクル姫のおねだりで、ご主人から、今が旬の筍の炊き込みご飯も頂きました。炭火で豪快に焼きながら、岩塩をつけながら頂きます。タレもあるのですが、肉自体が美味しいので、あまり必要を感じません。独特な歯ごたえのある「せせり」は絶品です。噛みしめる度に旨味があふれ出し、鶏肉の本当の味の深さに驚かされます。「ササミ刺」も同様です。まるで上等なマグロの刺身のようです。驚きはまだまだ続きます。これだけ腹いっぱい食べて、会計は、ひとり１５００円（！）何かの間違いではないのかと思います。ともあれ、サイクル８６のグルメ史上でも、３本の指に入るお店であることは、どなたも異論はないでしょう。

　おなかも膨れた我々は、事故のないように慎重に帰途につきます。しかしながら、ここからの走りは、特に見るべき目的地があるわけでないので、気分的に、非常に遠く感じてしまいます。お元気な、管理人さんと、N中さんは、山越えコースでした。本日の走行距離は、１５０キロ弱となっていました。ともあれ、全員、無事に、エースサイクルまでたどり着き、お互いの健闘を称え合いました。

　おまけのグルメとして、管理人さん、N家さん、T宮さん、わたくしの4人で、隠れた名店「とまと飯店」の定食をしこたま食べたことを追記しておきます。